「ホームページを作ったけど集客できないんです…」という相談をよく受けます。

具体的にはどういった状況なのかと言うと、「ホームページを無料で作成できるサービスを使って、自分でホームページを作ってみたけど集客できない…」というケースが最近多いです。

今は無料でホームページが作れるサービスがあるので、そういったサービスを利用して作っている人もいるのですが、やはりホームページを作るだけでは集客は難しいです。

200万円も払ってホームページを作ってもらったけど集客できない

上記のように自分で作るケースならまだしも、次のようなケースも時々あります。

「ホームページ制作業者に200万円払ってホームページを作ってもらったけど集客できない…」

「毎月15万円の管理費をホームページ制作業者に払っているけど集客できない…」

制作費用に200万円も払ったり、毎月15万円も払ったりしているのに集客できないは本当に辛いですね。

でも、そのような事例って実は結構あるんです。

ですので、このような「集客できない」という状態にならないためには、ホームページを作る段階でしっかり考えて作らなければいけません。

ホームページが完成した後に改善することもできますが、その場合、大幅な変更をしなくてはいけないケースもありますので、初めに慎重に考える必要があります。

もし、すでにホームページを持っていて「集客できない」いう場合は、これからお伝えする原因がないかチェックしてみてください。

ホームページで集客できない原因と改善策

ホームページで集客できない場合は、主に下記の20の原因がある場合が多いです。他にも考えられる原因はたくさんありますが、下記を改善するだけで大きく違ってくると思います。

取扱商品(取扱サービス)を全てホームページに載せている

例えば、車屋を例にあげて考えてみます。

車屋には様々なサービスがあります。

新車販売
中古車販売
車検
定期点検
タイヤ交換
オイル交換
カーナビ取付
内装クリーニング
ボディコーティング
板金塗装

このように様々なサービスがあるため、多くのホームページでは、このようなサービスを全て載せてしまいます。

すべてのサービスを載せてしまうと集客が難しくなります。

なぜなら、たとえば「車検を受けたい」と思っている人からすれば、車検以外のことがホームページに書いてあっても興味がないわけです。

もし、車検を受けたい人が「板金塗装」が書いてあるページに訪問してしまったら「この会社は違うな」と言って別の車屋を探す可能性もあります。

ようは、いろいろなサービスのことがホームページに書いてあると、お客様からするとわかりにくいんです。

だから、ホームページで集客するには、サービスを絞ることが大切なんです。

車検を受けたい人を集客したいのであれば「車検」専門のホームページを作る。

板金塗装を求めている人を集客したいのであれば「板金塗装」専門のホームページを作る。

こういったホームページのことを「専門サイト」といいます。

このような感じでサービスを絞って、そのサービスに特化したホームページを作ると集客しやすくなります。私自身このような専門サイトを使って多くの新規客を集客することができました。

ただし、サービスに特化した専門サイトだけでなく、総合的なホームページを作って集客することもこれからは重要です。いわゆる「オウンドメディア」といいますが、このオウンドメディアについてはまた別の機会に解説します。

ターゲットが定まっていない

ターゲットを絞ることは重要です。

先ほどの「サービスを絞って専門サイトを作る」という話ともつながりますが、車検の専門サイトを作って「車検を受けたい人にターゲットを絞って集める」ことで集客効果を高くすることが出来ます。

ターゲットが定まっていないとアクセスの集め方もあやふやになり、見込み客でない人(興味がない人)を集めてしまうことになります。

ですので、「ターゲットを絞って専門サイトにアクセスを集める」ということをしてみてください。

この商品を買うことでどんなメリットがあるのかわからない

ただ単に商品説明だけをしているホームページをよく見かけます。

商品の説明はたしかに大切ですが、「結局その商品を買うことでどんなメリットがあるの?」ということをお客様は知りたいわけです。

だから、単なる商品説明だけでななくて、「その商品を買うことでどのようなメリットがあるのか?」ということを載せておく必要があります。

この会社から買うことでどんなメリットがあるのかわからない

先ほどは「この商品を買うメリットを載せることが重要」ということを解説しましたが、商品のメリットだけでなく“あなたの会社”から買うメリットも必要です。

いくら良い商品を販売していたとしても、信用できない会社からは買いたくありませんし、お客様はできるだけメリットのある会社から買いたいものです。

同業他社と同じ商品を取り扱っているのなら尚更です。

「あなたの会社から買うことでどんなメリットがあるのか?」をしっかり考えてみてください。

料金が明確でない。料金が書いてない

料金が書いていないホームページは非常に多いです。

「料金で判断されたくないから書いていない」ということだと思いますし、見積もりが必要な場合もあるので一概には言えませんが、料金が書いていないとお客様は「戻るボタン」をクリックして他のホームページに行ってしまいます。

もし、「詳しくはお問い合わせください」と書いていたとしても、ほとんどのお客様は、料金が書いてある会社を探すために他のホームページを検索します。

料金が書いていないと、お客様はそもそも、その会社を選択肢に入れないんです。

だから、料金が書いていないという時点で不利だということです。

ただ、料金を高めに設定している場合や、見積もりが必要な場合などのように料金を載せることができないときは、2ステップマーケティングを使って集客するのが良いので、2ステップマーケティングを活用する!無料オファーの種類と事例の記事を参考に戦略を考えてみてください。

問い合わせフォームがない

今ではかなり少なくなりましたが、問い合わせフォームがないホームページをたまに見かけます。

問い合わせフォームない場合、問い合わせするには電話で問い合わせするか、メールで問い合わせすることになります。

これって結構面倒くさいので問い合わせする気になれませんし、ハードルが高いです。実際に私自身もメールで問い合わせをしたことがありません。

メールソフトを立ち上げて、件名を入力し、本文を入力し、送信ボタンをクリック…

これって結構面倒くさいですし、なにをどう入力したらいいかわかりません。

ですが、問い合わせフォームがあれば問い合わせすることは簡単です。

なぜなら、予め入力項目が設定してあるからです。入力項目が予め設定されてあると、そこに入力していけばいいだけなので問い合わせしやすいですよね。

電話番号が載ってない

電話番号を書いていないホームページもたまに見かけます。

お問い合わせフォームがあればいいという考えもあってのことなのでしょうが、電話で問い合わせをしたい人もいます。

電話だとすぐに聞きたいことが聞けるからです。急ぎの時などは電話したいこともありますね。

あと、電話番号が書いていないと、お客様は少なからず不安になります。「そんな細かいこと気にしていないだろ!」と思うかもしれませんが、人はそういった細かいところって実は結構気にしているんです。

だから、電話番号を載せておくことも重要です。

私の場合、以前は携帯番号も載せていました。携帯番号だと電話を掛けやすいですし、実際に携帯電話にかけてくる人が多かったです。

問い合わせ方法がわかりにくい

問い合わせしようと思っても、どこから問い合わせをしたらいいかわからないホームページがたまにあります。

実際に私が問い合わせしようと思ったときに、問い合わせ方法がわからずにストレスを感じたことがあります。結局、問い合わせせずに他のホームページを探しました。

せっかくホームページに訪問してくれたのに、これでは勿体ないですよね。

このようなことがないように、問い合わせしやすいような工夫が必要ですね。

キャッチコピーの意味がよくわからない

例えばこんな感じのキャッチコピーです。

「すべてはお客様のために」といった感じの、何が言いたいのかわからないキャッチコピーを使っているホームページです。

「お客様のために」というのは、お客様からしたら当たり前のことですし、結局お客様は「どんなメリットがあるの?」「どんな会社なの?」ということのほうが気になります。

だから、ホームページの目立つ部分(ファーストビュー)に「意味ないキャッチコピー」を入れるのはよくないです。

ファーストビューとは、ホームページをスクロールしなくても見える部分です。

ファーストビューとは

このファーストビューは大切です。ここによくわからないキャッチコピーなどが入っていると反応が悪くなり、「戻るボタン」を押される可能性が高くなります。

何をやっている会社か、何を販売している会社かパッと見てわからない

先ほどのキャッチコピーの話とつながりますが、「すべてはお客様のために」というキャッチコピーだと「何をやっている会社か、何を販売している会社か」がわかりません。

だから、「何をやっている会社か」「どんなメリットがあるのか?」をちゃんとわかりやすいように目立つ場所に載せておくことが大切です。

社長やスタッフの写真がない

ホームページに訪問したお客様からすると、「何をやっている会社なのか」ということはすごく重要ですが、「誰がやっている会社なのか」ということも大切です。

お客様は失敗したくないので、できるだけ信頼できる会社から買いたいものです。それは自分がお客様の立場になったらよくわかると思います。

なので、もしホームページに社長やスタッフの写真が無かったら「この会社信用できるのかな?」「対応が悪くないかな?」「ぼったくられたりしないかな…」と不安になりますよね。

だから、社長の写真や、スタッフの写真を載せることが大切なんです。

しかも、笑顔の写真を載せてください。社長やスタッフの顔が見れるとお客様は安心します。

お客様の声が載っていない

最近はお客様の声を載せているホームページは多いですし、チラシを見てもお客様の声を載せているケースは多いです。

それぐらいお客様の声は重要なんですね。

なぜ重要なのかというと、すでに購入したことのある人の意見が一番気になるからです。

「実際に買ってみてどうだったのか?」ということをお客様は一番知りたいわけです。

ですので、お客様の声は常に集めるようにして、それをホームページに載せてください。

デザインがスマホ用に最適化されていない

スマートフォンが普及したことによって、多くの人がスマートフォンを使ってインターネットで検索したり、ホームページを見たりしています。

そのため、ホームページがスマホ用に最適化されていないとホームページが見づらく、いちいち拡大縮小をしなくてはいけません。また、リンクをクリックしにくいため、間違って隣のリンクを押してしまうこともあります。

このようなこともあり、ホームページはスマホ用に最適化する必要があります。

今の主流はレスポンシブデザインと言って、パソコンからホームページを閲覧しているときはパソコン用に最適化されたホームページが表示されて、スマホからホームページを見たときはスマホ用に最適化されたホームページが表示されます。

パソコンで見たときのデザイン↓

レスポンシブデザインのサンプル

スマホで見たときのデザイン↓

レスポンシブデザインのスマホ表示のサンプル

もし、レスポンシブデザインに対応していない場合は早めに対応しておいたほうがいいです。

ずっと更新されていない

ホームページは作ったら終わりではありません。定期的にページを更新したり、記事を追加していく必要があります。

古い情報しかホームページに載ってないと訪問者は「大丈夫かな…」と不安になりますし、検索結果の上位に表示されにくくなります。

ホームページが更新されていないだけで、人気がない感じがしてしまいます。

ですので、ホームページは定期的に更新するようにしてください。ちなみにWordPressであれば簡単に記事を投稿することが出来るのでおすすめです。

検索結果の上位に表示されない

検索結果の上位に表示されていないと検索エンジンからの集客は難しいです。

また、いろいろなキーワードで上位表示させることも重要です。そのためには、やはり記事を定期的に投稿することが大切です。

今はFacebookなどのソーシャルメディアが普及したことによって、検索エンジン以外からもアクセスを集めることが出来ますが、やはりグーグルやヤフーなどの検索エンジンからのアクセスも大事です。

なぜなら、検索エンジンからホームページに訪問するということは「検索」しているからです。商品名やサービス名を入力して検索した場合は、その商品を探しているということなので、購入してくれる可能性が高いということです。

他社との違いがわからない

まったくライバルがいない商売をしているのなら話は別ですが、集客したいキーワードで検索してみたときにライバルがいる場合は、他社との違いを明確にする必要があります。

「なぜ他社ではなくて当社なのか?」を伝える必要があります。

他社との違いを見つけるには、とにかく「リサーチ」です。実際にインターネットで検索してみてライバル会社のサービス内容などを調べます。

ライバル会社がどんなことをやっているのか?どんなアプローチをしているのか?を知り、そこで初めて他社との違いがわかります。ライバル会社のことを知らずにライバルとの違いを見つけることはできません。

なので、とにかくリサーチして他社との違いを明確にしてください。

直接ホームページで販売しようとしている

比較的値段の安い商品であれば、ネットショップのように「ショッピングカートに入れて注文」という販売方法も有効です。

しかし、少し高い商品を売っている場合や、店舗でビジネスをしている場合には、「ショッピングカートに入れて注文」というわけにはいきません。

なので、直接ネットで販売したほうが良い商品の場合は別ですが、値段が高くてインターネットで買うのに抵抗がある商品や、店舗ビジネスの場合は「2ステップマーケティング」という手法で販売するのが良いです。

2ステップマーケティングと言うのは、まずは、お試し商品やサンプル商品を提供したり、資料請求してもらったりして「見込み客リスト」を集め、その見込み客に対してアプローチしていき販売する方法です。

だから、直接販売する1ステップではなくて、2ステップにすることで高額な商品でも売ることができるようになります。

2ステップマーケティングについては、2ステップマーケティングを活用する!無料オファーの種類と事例で解説しています。

オファーがない(フロントエンドが用意されていない)

オファーとは、「提案する」と言う意味ですが、わかりにくいので事例で説明します。

たとえば、工務店を経営しているのなら、「失敗しないハウスメーカーの選び方」という小冊子をプレゼントしたり、住宅見学会の案内をしたり、イベントに参加してもらったり、何かしらのアクションを起こしてもらうための提案をすることです。

これをホームページに入れておき、何かしらのアクションをとってもらう必要があります。

こういったオファーがない場合、「お問い合わせはこちら」とだけ書いていてもなかなか問い合わせはしてくれません。問い合わせをしてもらうための「きっかけ」として、何かしらのオファーを用意したほうがいいということです。

単なる会社案内のホームページになっている

単なる会社案内のホームページになっているケースは非常に多いです。会社概要が書いてあったり、サービス内容が書いてあったり。単なる会社案内のホームページになってしまっています。

そういった情報も必要ですが、「どんなキーワードで検索してくるのか?」をしっかりとリサーチし、そのキーワードにマッチしたホームページの内容にしないといけません。

「会社案内」のためのホームページではなく、「集客するため」「商品を販売するため」のホームページにする必要があります。

人気(ひとけ)がない

人の写真がないホームページは、どこか冷たい感じのホームページになってしまいます。

特にインターネットで検索して探している場合は、実際にお店に行ったことがないわけなので、ホームページを見ているひとは不安な気持ちです。だから、ひとけのないホームページだと心配になります。

なので、社長の写真を載せたり、スタッフの写真を載せたり、お客様の写真を載せたりすることで、人気が出て温かい感じのホームページになります。

文字ばかりとか、人の写真ではなく風景写真ばかりとか、商品写真ばかりを載せるのではなくて、「人」を載せることを心がけてください。

まとめ

いかがでしたか?当てはまるものはありましたか?

これらを全て改善していくことは大変かもしれませんが、多くのホームページがこういったことが出来ていないので、1つずつ改善いくことが大切です。

このようなたくさんの原因を見ていくと、ホームページで集客するには「マーケティング力を身に付けることが大切」ということがよくわかると思います。

いくら無料でホームページを作れるからといっても、マーケティングの基礎がわかっていない状態でホームページを作ってしまうと、集客できない典型的なホームページになってしまいます。

また、ホームページ制作業者に依頼する場合も、よく制作業者を見極めないと「集客できない」という結果になる可能性が高いです。

そうならないために、「マーケティングの基礎」を身に付けることをお勧めします。